産業革命前後に現在のような鍵が発明されました

鍵が現在の形に進化したのは、19世紀末の産業革命前後だといわれています。
産業革命前後に現在使われている各種の形式の錠が発明され、世に出たのですが、まずは1778年、イギリスのBARRONがレバータンブラー錠というものを発明し、これが現在のレバータンブラー錠の原型となっています。

1784年、イギリスのBRAMAHが発明した錠が、当時使われていた鍵の方式とまったく違い、独創的なものだったため、かなりの話題となったようです。
1817年、イギリスのCHUBBが、不法に解錠されないような装置付きで、解錠しようとしたことも判明できる装置の付いたレバータンブラー錠を発明しました。
CHUBBの鍵には、現在でもこれと同じ装置が付けられています。

1848年、アメリカの銀行錠製作作者のYALEが、エジプト錠やローマ錠の原理を利用したピンタンブラー錠を発明しました。
この技術は現在でもほとんどのピンシリンダーの機構となっていて、世界中で利用されています。

他にも、ディスクタンブラー錠や符号錠、タイムロックといった、現在出回っている鍵の種類のほとんどのものが、19世紀末の産業革命前後に発明され、それが現在でも受け継がれている状態にあります。